☆事故防止に「折れない」遮断棒導入へ JR西☆
JR西日本は20日、踏切の遮断棒が折れるトラブルを減らすため、車などがぶつかっ
てもすぐに復元する遮断棒を開発したと発表した。全5400カ所の踏切のうち、約180
0カ所に導入する予定。遮断棒が折れるとダイヤが乱れ、「全国の鉄道会社が悩んで
いた」(佐々木隆之社長)という。どの方向からも見える警報灯の設置などの対策と合
わせ、2012年度末までのトラブル7割削減を目指す。
開発した遮断棒は樹脂製で、先端部から35センチのところに長さ30センチ、幅約2ミリ
の切れ目を平行する形で入れた。従来の遮断棒は特定の箇所に力がかかって「折れ
癖」が付き、切断されることが多かったが、切れ目を入れることで力を分散できるという。
約3千回の耐久試験を重ね、京阪神エリアの66カ所への先行導入を経て、実用化にこ
ぎつけた。
JR西では2010年度、遮断棒が折れるトラブルが1856件発生、このうち約60%が先端
部の切断だった。いったん折れると列車は復旧まで徐行するため、後続に運休や遅れが
出ていた。同社によると、遮断棒折れを含む踏切でのトラブルにより、年間約400万人に
影響が出ている。
(2011/05/20 21:32)
▽ソース:神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004086731.shtml ▽画像:JR西日本が開発した、車にぶつかってもすぐ復元する「折れない」遮断棒
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/Images/04086732.jpg