☆普賢岳の溶岩ドーム「安定」 島原市など防災視察登山☆
九州大地震火山観測センターと島原市は19日、雲仙・普賢岳の溶岩ドーム「平成新
山」(1483メートル)への防災視察登山を実施。火道出口の噴気の温度は観測開始
後で最も低い102度で、清水洋センター長は「安定した状態が続いている」と説明した。
センターの定期観測と合わせ防災に関係する県や警察、消防、自衛隊などや報道機
関に溶岩ドームの状況を知ってもらう目的で13回目。84人が参加し仁田峠を出発し
普賢岳登山道の紅葉茶屋から警戒区域の北側ルートを通り、平成新山に登った。
溶岩ドームの最高部、火山岩尖(がんせん)付近で、噴気の温度や成分を調査。セン
ターによると、観測を始めた1995年5月の噴気は700度を超えていたという。成分の
99%は水蒸気で、地下深くのマグマと直結していることを示す二酸化硫黄や塩化水素
などもわずかに含んでいた。清水センター長は「災害の記憶を風化させず、後世に伝え
ねばならない。気持ちを新たに観測、研究を続けたい」と話した。
▽ソース:長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110520/03.shtml ▽画像:噴気の温度などを計測する九州大の研究員ら=平成新山
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110520/03.jpg