☆京大、炭化ケイ素BJTの電流増幅率を250倍に向上させる技術を開発☆
[2011年05月18日]
京都大学の須田淳准教授、三宅裕樹研究員、木本恒暢教授は炭化ケイ素のバイポー
ラトランジスタ(BJT)の電流増幅率を向上させる技術を開発した。電流増幅率は従来、
最大でも134倍だったが、今回250倍以上を実現。電気自動車(EV)や鉄道車両など
での実用化を見据え、炭化ケイ素を使ったBJTの研究開発が進むきっかけとなりそうだ。
23日から米サンディエゴで始まる米国電気電子学会(IEEE)のパワー半導体デバイス
国際シンポジウムで発表する。
BJTはn型半導体とp型半導体を積層した構造のトランジスタ。理論的に金属酸化膜半導
体電界効果トランジスタ(MOSFET)より電力損失を低減できる可能性があり、特に高い
電圧を扱うEVや鉄道車両などの省エネルギーに役立つと期待されている。
今回、炭化ケイ素のBJTの作製プロセスに複数の工程を加えた。
▽ソース:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110518eaam.html