日枝神社(富山市山王町)の春季例大祭「山王まつり」に合わせ、黒いふんどし姿の男衆が
威勢のいい掛け声とともに練り歩く「裸御輿(みこし)」(毎年6月1日開催)が、
今年は法被着用となり、名称も「男御輿」に変更する。
ふんどし姿は「立場を超えた裸の付き合い」を表していたが、担ぎ手が減りつつある中、
「裸にこだわらず、参加しやすくしたい」と方針転換する。
裸御輿は「地域、年齢、職業の垣根を取り払い、裸一貫で元気を担ぎたい」との趣旨で、
「とやま山王市運営委員会」が2003年に開始。祭りの呼び物として定着し、
08年には県外も含む約130人が担ぎ手として参加した。
だが、09年は新型インフルエンザの拡大を懸念して急きょ中止。昨年は復活したが、
平日だったこともあり、担ぎ手は約60人にとどまった。
今年の開催日は水曜日。「間口を広げ、より多くの人に担いでもらいたい」と、
神社でおはらいを受けるときに着用する法被を着たまま担ぐことにした。
運営委員会の桐井康之さん(41)は「裸にならなくても、担ぎたいという人は多い。
元気を担ぐという思いに重きを置いた」と語る。来年以降も法被着用を続けるかどうかは、
今年の結果を見て検討するという。
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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110515-OYT1T00285.htm