【北海道】《教育》防災教育(上)樽前山が噴火したら

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼@らんらん(第三拾三期生担当教官)φφ ★
☆〜自然の怖さを知り 身を守る方法確認〜☆

 千歳市周辺を表した地図の上に置いた樽前山(1041メートル)の手作り模型。
 噴火口として開けた穴に、火山灰や火山弾に見立てたゴマや麩(ふ)を砕いて入れる。
 噴火口につなげた管に機械で空気を送り込むと、かけらが勢いよく噴き上がった。
 防災教育に積極的に取り組む同市立千歳小学校の成田一之慎(いちのしん)教諭(35)が、
6年生の理科で火山を教えるために作った装置だ。
 きっかけは2003年の十勝沖地震だ。当時、広尾町の小学校にいた。
 早朝、下から突き上げるような縦揺れに恐怖を感じた。もし、子どもたちが下校途中や遊んでいる最中だったら、自分で自分の身を守れるだろうか――。
 千歳小に赴任すると、南西に約25キロ離れた先に活火山の樽前山があった。
 火山活動に応じ、避難など住民が取るべき行動を5段階に分けて示す「噴火警戒レベル」が導入されている。
 実際に噴火したら、火山灰が降ったら、どうしたらいいか。身近な問題として学ばせたい。
 2年計画を立てた。昨年は5年生の総合学習で「自然・環境との共生」をテーマに、学校近くの公園で植物や昆虫などの観察から始めた。
「いきなり災害から入ると自然に対して恐怖を抱かせてしまう。地域の自然の良さを確認してから、調べていくうちにマイナス面にも気づかせようと考えました」
 「本題」に入ったのは10月。グループの一つが「樽前山という火山が近くにあり、噴火したことがある」と発表。
 児童らは洪水、地震、台風、土砂崩れなど自然の負の部分も調べた。
 続く授業では市防災学習交流センター(愛称「そなえーる」)を見学。
 地震の揺れを体験し、恐ろしさを体感した。子どもたちに不安が広がった。
 次の時間は市の防災担当者から地震や火山について説明を受けた。
 校区の地図を広げ、病院や公共施設、公園など避難可能な場所に色を塗り、避難経路や安全な避難方法を確認した。
 子どもたちの不安が解消されていく様子が見て取れた。
「今日勉強したことを覚えていれば急に災害が起きても自分はどの立場に立てば良いか分かると思う。自分の身は自分で守るという言葉を一生忘れません!!」
と感想に書く児童もいた。
 「学べば一度は不安になります。そのまま恐怖で終わってしまうのではなく、しっかりした情報を与えて安心につなげることが防災教育の理想」と成田教諭は語る。
 東日本大震災から2カ月余り。防災教育の重要性が改めて求められている。
 道内の教育現場での取り組みを2回に分けて伝える。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001105140002
2名前をあたえないでください
樽前山は、富士山なんか比較にならないほど凶悪な火山だからなぁ