☆虚偽確定申告 住民訴訟へ 知事相手「賠償請求なしは違法」☆
旧角館町(現仙北市)職員が虚偽の確定申告による還付金を町税の滞納税に充てて
いたとされる問題で、市民団体「県生活と健康を守る会連合会」(県生連、鈴木正和会
長)は13日、佐竹知事を相手取り、県に入るはずだった県民税について仙北市に損害
賠償請求しないのは違法だとして、住民訴訟を秋田地裁に起こすことを明らかにした。
16日に提訴する予定。訴えを起こすのは、県生連の鈴木会長らメンバー2人。
県生連は今年2月、旧角館町職員が住民に無断で虚偽の確定申告を行い、架空の控
除が行われたため県民税が減額され、県が損害を被ったとして、調査と賠償を求めて
県監査委員に監査請求していた。
県監査委員は4月15日付で、「県の損害が認められた場合、速やかに回復の措置が
必要」と指摘したものの、「事実関係が明らかにならなければ県の損害額の算定は困
難。市による調査を待って協議することは妥当」として請求を退けていた。
県生連の鈴木会長は、読売新聞の取材に対し、「県が損害を受けたことは明白で、県
が何も手を講じないのは違法だ。訴訟を通じて、問題の全容解明につなげたい」と話し
ている。
(2011年5月14日)
▽ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20110514-OYT8T00115.htm