☆雨水酸性度 全国ワースト10 県内から5カ所☆
[2011年5月12日]
全国の気象・医療関係団体などが中心となって昨年六月に実施された雨水の一斉測
定調査で、酸性度の強さの全国ワースト10に、県内五地点で採取された雨水が入った
ことが分かった。県内の各種団体でつくる大気汚染一斉測定県実行委員会によると、五
地点のワースト10入りは一九九五年の測定開始以来、初めて。
調査は、全国百二十七カ所で計百三十七の雨水サンプルを採取し、酸性度の指標のpH
(水素イオン指数、5・6以下が酸性雨)を測定。県内では同実行委と全気象労働組合など
が十二カ所で十五サンプルを採取した。
その結果、県内では、輪島測候所で六月十三日に採取された雨がpH3・9で全国三番目
に酸性度が強かったほか、金沢市上荒屋町と同市昭和町がpH4・0で六番目、同市京町
と同市浅野本町がpH4・1で九番目だった。全国で最も強かったのは長崎県の福江空港
出張所で、pH3・2だった。
同実行委の児玉一八事務局長によると、石川は日本海に突き出ているため、中国大陸な
どからの影響を受けやすい位置にある。〇八年の測定では金沢市内のサンプルが全国
で最も酸性度が強かった。今回は三番目だったが、児玉事務局長は「全国で最も汚れた
地域の一つであることに変わりはない」としている。
昨年の調査では、二酸化窒素の測定も行われ、県内では各種団体や一般住民らが千二
十九地点で実施。今年も六月に酸性雨、二酸化窒素測定を行う。
▽ソース:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20110512/CK2011051202000173.html