☆Android端末を狙うマルウェアが400%の激増――携帯セキュリティ報告書☆
アプリケーションストアを通じてマルウェアや不正アプリをダウンロードさせるなど、携
帯端末を狙った攻撃が激化しているという。
米Juniper Networksは5月10日、携帯端末のセキュリティ動向報告書を発表し、携帯
端末を狙ったマルウェアなどの攻撃が激化していると報告した。特にGoogleのAndroid
搭載端末を標的とするマルウェアの件数は、2010年の夏以降、400%増加しているとい
う。
報告書では2010年から2011年にかけて出現した「Tap Snake」「Geinimi」「Walk and Text」
など携帯端末を狙ったマルウェアや海賊版アプリの動向、携帯端末やデータの不正利
用状況などについて調べた。
その結果、モバイルマルウェアはアプリケーションをダウンロード販売するアプリケーシ
ョンストアが最大の感染源となっていることが判明。マルウェア感染のうち17%は、有料
の番号にSMSメールを送信してしまうトロイの木馬が占めていた。無線LAN攻撃も増大し、
被害者のメールやSMSなどを盗聴できてしまうアプリも出現した。
端末を紛失したり盗まれたりしたJuniperの顧客は20社のうち1社に上った。こうしたケー
スでは遠隔操作でロックをかけたりデータを消去したりするなどの対応を迫られている。
また、10代のユーザーの20%が携帯端末から不適切コンテンツやわいせつなコンテンツ
を送信していることも分かった。
Juniperでは今回の報告書について、スマートフォンがPCに代わるコンピュータ利用手段
として台頭する中、サイバー犯罪集団も携帯端末に注目していると解説。企業はモバイル
セキュリティポリシーを一層強化する必要があるとして、マルウェア対策ソフト導入などの
対策を取るよう呼び掛けている。
[2011年05月11日 15時40分]
▽ソース:ITMEDIA
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1105/11/news060.html