同性愛の男性ががんになる割合は、同性愛でない男性の2倍近くに上る。また、がんを克服した同性愛や
両性愛の女性で健康状態が良いとの回答の割合は、異性愛の女性よりも低い−。医学誌キャンサーに
発表された研究で明らかになった。
研究によると、同性愛の男性ががんになる割合が高いのは肛門がんのリスクの高さや、一部のがんと関連が
あるHIVに感染する割合の高さに起因している可能性がある。
研究を指導したボストン大学公衆衛生大学院のウルリケ・ベーマー准教授は声明で「この情報はレズビアンや
ゲイ、バイセクシャルの人々に向けたサービス展開のために利用できる」と述べた。
研究はカリフォルニア・ヘルス・インタビューの2001年と03年、05年の調査を利用。成人になってからがんと
診断された女性は7252人、男性は3690人だった。
調査対象の男性5万1000人のうち、がんと診断されたのは異性愛の男性の5%、同性愛の男性の8.3%だった。
女性7万1000人には性的嗜好による大きな違いはみられなかった。
がんを克服した女性のうち、健康状態が極めて良いかとても良い、良いと回答した異性愛の女性は73%。
同性愛の女性は66%、両性愛の女性は60%だった。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=av8H55wYadV8