☆堅守の大田原、52年ぶり優勝 春季県高校野球☆
第64回春季栃木県高校野球大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞宇都宮総局など
後援)の決勝が5日、宇都宮市の県営球場であり、大田原が攻守ともに光るプレーで文
星芸大付を振り切り、52年ぶり2回目の優勝を果たした。両校は、14日から千葉県内
で始まる春季関東地区高校野球大会に出場する。
(決勝、大田原4―2文星芸大付)
今大会の大田原で光ったのは、県大会5戦を通して失策1の堅守だ。決勝でも3、4回
に出塁されるなか、遊撃手野崎と三塁手田崎の巧みなボールさばきで併殺にし、相手
に流れが行くのを食い止めた。勝敗の分かれ目となるプレーだった。
大田原の先発は、これまで継投で登板してきた渡辺大。「文星の強豪打線の目先を変え
ようと思った」と川又勝寿監督。ストレートを中心に低めに集めた投球で相手打線をかわ
し2点失点にとどめた。
攻撃も3回に8番松本が左前安打で出塁すると、2番大金の犠飛、3番鈴木、4番清水の
適時打で3点を先制し、流れを引き寄せた。終盤になってもベンチから「あと1点!」という
選手の掛け声が響き、最後まで攻めの気持ちが途切れなかった。
川又監督は「秋に比べると投手力が成長した」と分析する。今大会では、渡辺諭と渡辺大
の二枚看板で臨んだ。決勝戦については「先制点を取り、チームに流れができた。渡辺は
5回まで無失点に抑え、大事なところで三振を取った。それと二つのダブルプレー。全員で
もぎとった勝利」と選手をねぎらった。
一方、文星芸大付は6回に4番渡辺が低めのスライダーを左翼席に運ぶ本塁打で意地を
見せた。星野英雄監督は「栃木県の連敗を止め、総力を挙げて一勝をあげたい」と関東大
会に向けて気持ちを切り替えた。
14日から千葉県内で開かれる春季関東地区高校野球大会では、文星芸大付が14日午前
8時45分から市原臨海球場で八王子(東京3位)と、大田原が同日午後1時45分から同球
場で上尾(埼玉2位)とそれぞれ対戦する。
[2011/05/07]
▽ソース:アサヒドットコム
http://www2.asahi.com/koshien/localnews/TKY201105060425.html ▽画像:大田原―文星芸大付 3回表大田原1死二、三塁、大金の犠飛で三塁走者松本が生還し先制。捕手渡辺=県営
http://www2.asahi.com/koshien/localnews/images/TKY201105060417.jpg