【コラム】悩みのサイン捉える・・・読売「教育ルネッサンス」

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☆悩みのサイン捉える☆

 保健室のベランダで、1人の男子生徒が弁当を食べ始めた。毎日ここで食べていると
 いう。2月下旬、全日制と定時制(3部制)の生徒835人が通う千葉県立生浜(おいはま
 )高校の昼休み。保健室に次々やって来る生徒たちは、体の不調を訴えるわけではな
 いが、鵜沢京子・養護教諭(46)は、すぐには追い返さない。「保健室の来室は、生徒の
 SOSサインの一つ」と考えているからだ。

 不登校気味だった女子生徒が、ふらっと保健室を訪れたことがある。「久しぶりだね」と
 迎え入れて会話を交わすうち、交際相手の家に外泊を続けていることが分かった。すぐ
 にはとがめず、なぜ自宅に帰らないのかを尋ねると、最初は言葉を濁していたが、「父親
 が怖い」と口を開き、やがて、父親から暴力を受けていたことを打ち明けた。校長に話し、
 児童相談所に虐待として通報した。

 身長を測りに度々訪れていた男子生徒は、「親が帰って来ない。たまに冷蔵庫にスーパー
 の総菜が入っているけど、何もなくて食べずに寝ることもある」と漏らした。鵜沢教諭は「食
 材を買ってご飯を作ってみようよ」と元気付け、簡単なレシピを教えた。

 同校のキャッチフレーズは「やり直しのきく学校」。中には、中学時代にいじめや不登校を
 経験した生徒や、複雑な家庭環境で育った生徒もいるが、教職員の励ましと本人の頑張り
 で、有名企業への就職や大学進学も果たしている。「その陰に、本校の要ともいえる保健室
 の存在がある」と関晶子副校長(54)は語る。

 同高の保健室には2010年度、延べ7219人の生徒が来室した。うち半数以上の4145人
 は体調不良を訴えず、「なんとなく来室」した生徒たちだ。

 千葉大学教育学部養護教諭養成課程の岡田加奈子教授(50)は「生徒たちが明確な理由
 なく保健室に来る状況は全国的に見られる。家庭事情や友達関係に悩む生徒は少なくなく、
 保健室に助けや居場所を求めている」と分析する。

 生徒たちの悩みに気付くのは簡単ではない。
 ある生徒は、親が生活費を渡さずに家を空け、1人で数か月間暮らしていた。教材費などの支
 払いが滞り、心配した教員が生徒の自宅を訪ねて事態が発覚した。生徒は休まず登校し、まじ
 めな態度で授業に参加していた。保健室では、親に食事を作ってもらったことなどを明るく話し
 ていたといい、生徒の真意を見抜けなかった。

 「子どもたちはそう簡単には悩みを話さない。だから、少しの変化にも気づけるようアンテナを張
 り、理解して受け止めるよ、というサインも送り続けなければならない」と鵜沢教諭は話す。

 生徒たちを包み込み、耳を傾ける。養護教諭の支援は、悩みの発見から始まる。

 (2011年5月4日)

▽ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20110504-OYT8T00116.htm
▽画像:放課後、保健室で絵を描く女子生徒らと会話を交わす鵜沢教諭(奥)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20110504-759384-1-L.jpg
2名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 15:19:48.62 ID:xj/4O31D
滝川ルネッサンス
3名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 15:23:09.16 ID:DWN5OUR0
底辺高独特の現象ですね。
4名前をあたえないでください
未成年者と言えば
原発事故ですっかり有名になった未成年者被曝労働の噂だろう
http://unkar.org/r/atom/1215331067