【コラム】記者の目:大阪から見る電子書籍の可能性・・・若狭毅

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1依頼497@ジジイ風のババア(110625)φ ★
☆記者の目:大阪から見る電子書籍の可能性=若狭毅☆

 電子書籍元年と騒がれていた昨年秋。大阪のクリエーター30人が集まり、電子書籍を
 ゼロから作成、出版する取り組みがはじまった。その成果の報告会がこの3月に行われ、
 6人が電子書籍などを公開した。その一つに私もかかわった。見えてきたのは新しい情
 報発信の可能性だ。
 
■やんちゃな情報 全国に発信
 大都市、大阪に出版社がいくつあるか。「出版年鑑」10年版によれば163社。意外と多い
 と感じるかもしれない。が、東京は2988社。けたが違う。東京だけで全国の77%を占め
 る。講談社、小学館など大手はどこも東京。如実な一極集中だ。

 転勤が多い仕事柄、いろんな土地で暮らしてきた。直近の5年間は盛岡、東京、大阪と仕
 事場を移した。住んでみると情報の扱いは土地によって異なることが分かる。

 盛岡では東京への送信が大きな比重を占める。盛岡で起こっている珍しいことを送る。情
 報は、同じように集まった地方発情報とともに東京のフィルターを通して、全国に届けても
 らうことになる。

 東京は言うまでもなく人や情報の集積地であり、発信の拠点だ。私の書く映画評や書評が
 そのまま全国に伝わった。そもそも対象の映画や本の発信源はほとんど東京だ。

■過激なテレビも圏域内で完結
 今いる大阪。ここも地方都市には違いない。が、盛岡やもっと前に住んだ仙台とは違う。大阪
 発の情報は大阪圏で完結させてもいいと思っているところがある。大阪人は東京発も適当に
 吸収する。が、ほかの地方都市のように東京に売り込んだりはしない。

 たとえば討論形式のバラエティー番組「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)が分
 かりやすい。ミュージシャン、やしきたかじんさんの司会で、政治や経済を扱う。時に天皇制や
 部落問題といったタブーに切りこむ。東京発なら自主規制しそうな本音が飛びかう。大阪に住
 むまで存在を知らなかった。東京には流さない方針なのだ。

 盛岡はもちろん、アンチの姿勢がただよう大阪にしても、「東京」を意識しない情報発信はなかっ
 た。巨大メディアのテレビも、比較的自由が利く出版もそうだ。それがこれまでの情報の流れだっ
 た。

 だが、電子書籍は東京を向く必要がない。

 今回の取り組みの成果報告をした内田未来さん(ドットワン社)は「ビジネスサイト担当者のお仕
 事・初級」を出版した。ビジネス用途のサイト運営をする初心者に向けた手引書だ。ウェブデザイ
 ン事務所の内田さんの経験やスキルを詰め込んだ。

 神垣忠幸さん(システック社)は「まんがで読む若い人のためのマナーブック・会葬編」。不慮の事
 態の作法を描いたマニュアル本だ。電子書籍に詳しいジャーナリスト、チバヒデトシさんは「必要時
 に即応できる電子書籍の特性を押さえている」と評する。

 (>>2以降に続く)

 [2011/05/05]

▽ソース:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110505k0000m070129000c.html
2ジジイ風のババア(110625)φ ★:2011/05/06(金) 10:01:14.74 ID:???
>>1の続き)

 今までならなぜ大阪発信なのかが問われた。だから大阪らしさを盛り込む。だが、どち
 らにも地域性はない。

 吉田由紀子さんは大阪ローカルで読まれている映画コラム集「シネマノート」。よしみか
 なさんの「大阪売店」は大阪発の特色ある産品を選んだ商品目録だ。従来の書籍なら
 東京に並ぶことはなかっただろうが、電子書籍は大阪だけに閉じてはいない。東京を経
 由させるつもりも必要もない。大阪から全国へだ。
 
■マス広告は不要、ツイッター活用
 もちろん、ビジネスである。マスメディアに広告を打つ資本力はない。ツイッターやフェイス
 ブックでの広がりを狙う。図らずも東日本大震災で個人メディアの威力が証明された。何
 十万人のフォロワー(読者)を抱える人気ツイッターには「(情報の)拡散希望」が相次ぎ、
 広がった。「東京」の媒介は必要なかった。

 緊急時でなくてもソーシャルメディアの伝播(でんぱ)力は、これからの購買行動を大きく
 左右する。大阪のクリエーターたちはそれが分かっている。

 総務省の調査によれば、世の中に流れている情報量は96年から06年の10年で530倍。
 人の頭ではとても追いつかない。結果、未消化の情報や広告が増える。リクルート社を経
 て起業した吉田さんは、日に何十回もツイート(投稿)する。ここで自社の売り込みは逆効
 果。情報氾濫社会で重要な購買導線は人と人とのつながりという。大阪の規模はちょうど
 いい。

 全国の数多いメールリストのメンバーの中で、実際に会って意見を交わす「リアル会」は大
 阪が最も活発という。そもそも、電子書籍が生まれたきっかけは、こうしたリアル会の一つで
 の論議だった。

 平均的、優等生的なメディアが多数の昨今。出版本来の自由で実験的、やんちゃな編集も
 可能な電子書籍の発展は、大阪がリードするかもしれない。

 (了)
3名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 10:01:33.61 ID:zffGIglw
ネットで配信するんだろ?
「書籍」って形態に何の意味がある?
4名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 10:06:37.13 ID:C2ekDzE3
お金取るの?
5名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 10:06:51.02 ID:SVJHdBHL
コンテンツが今でさえ、多すぎるからな
このままじゃあ供給過剰で共倒れしかねない
6名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 10:11:40.72 ID:zfR9CIN7
こいつら東京を意識しすぎ
7名前をあたえないでください:2011/05/06(金) 10:29:25.41 ID:Ank8eKR7
携帯小説が一時期はやったときも同じ事言ってたよね
ただ、文章の構成や誤字脱字が多かったり
金額のわりに内容もバラバラで「はずれ」も多かったりと
携帯小説も結局はマトモに編集された書籍に負けた

紙は不要かもしれないけど編集という行為は必要だと思う
8名前をあたえないでください
内閣総理大臣が在日朝鮮人から献金を受けて、外国人参政権を推進する。
デマかなw事実でもデマ・・・意味不明