☆いばらき教育プラン、防災教育を強化 支え合い精神も☆
東日本大震災や福島第1原発事故を受け、県教委は、本年度からスタートした「いばら
き教育プラン」(県教育振興基本計画=2015年度までの5年間)に新たに「防災教育の充
実」の項目を追加した。学校での災害対応を強化するのが狙いで、児童生徒向けに防
災に関する知識の習得を図るとともに、今回の震災で見られた「支え合い、助け合いの
精神」を根付かせる教育についても新たに盛り込んだ。
県教委によると、新しい教育プランでは、前段の「基本的な考え方」の中に「災害に対す
る備え」として▽児童生徒の防災に関する知識の習得や問題解決のための行動力の育
成▽安全・安心な教育環境の整備▽「支え合い」「助け合い」「つながり合い」のための人
づくり・地域づくり-を追加した。
第3章の「豊かな心と健やかな体の育成」では、第5項として「命を守り共生の心を育てる
教育の充実」を新たに追加。「災害等に対応できる力を育む取り組みの推進」として▽防
災教育の充実▽地域で支え合い、つながりを深める取り組みの推進-を挙げた。
第5章の「質の高い教育環境整備」では、学校危機管理体制や学校施設整備について、
国の動向や県計画の見直しを受け早期に対応する、と記載した。
具体的な内容については今後検討する方針で、県教委は「現状を記載し、防災教育を充
実・発展させていく」と説明。小野寺俊教育長は「防災教育とともに、人と人とのつながりに
ついての教育もセットで教えていく。地震や津波、原子力災害などを想定した避難訓練の
強化にも取り組む」と話した。
放射性物質の影響など原子力に関する正しい知識を身に付けさせる教育にも力を入れる。
県は、東海村臨界事故を受けて小学、中学、高校の各段階向けに発行する副読本「原子
力ブック」について、福島第1原発事故を踏まえた内容に一部改訂する方針。
[2011年5月3日(火)]
▽ソース:茨城新聞
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13043472332738