☆励まし直接届けた 神戸・舞子高生が釜石入り☆
「無事で良かった」「会えてうれしい」‐。兵庫県立舞子高校(神戸市垂水区)環境防災科
3年の阿部美汀(みぎわ)さん(17)が28日、東日本大震災で被災した岩手県釜石市立
釜石東中学校を訪れ、友人の岡田茉南花(まなか)さん(14)=3年=と震災後初めて再
会した。防災学習を通じて知り合い、震災後、携帯電話のメールで約50回に上るやりとり
を続けてきた2人。待望の再会を喜び、復興への前向きな気持ちを分かち合った。
2人は今年1月、優れた防災の取り組みを発表する「ぼうさい甲子園」が神戸市で開かれた
際、好きなバンドの話で盛り上がり、仲良くなった。
震災後、岡田さんの安否を気遣っていた阿部さん。発生から9日後にメールが届くまで「不
安で仕方なかった」といい、励ましの言葉を送った。
岡田さんは学校でバスケットボール部の練習中に地震に遭ったが、無事避難。「釜石の状況
を知ってほしい」と、避難所の様子などの写真を添付し、阿部さんに何度もメールで伝えた。
今回、舞子高環境防災科長の諏訪清二教諭(51)が、岩手県から防災の講師として招かれた
ため、釜石東中とつながりがある阿部さんと、舞子高2年の宮本好(このみ)さん(16)が同行した。
釜石東中は校舎が津波被害で使えなくなったため、数キロ離れた釜石中で25日に学校を再開。
この日は1〜3年生186人が3人を迎え、阿部さんらは応援の言葉を寄せ書きした布を手渡した。
この日朝も「きょう会えるね」とメールを交換していた阿部さんと岡田さん。パンと牛乳の昼食を一
緒に取り、「会えて良かった」などと言葉を交わした。阿部さんは「会えた! すごく感激した」。
津波で自宅が半分流され、避難所生活を送る岡田さんは、制服がないため、青のジャージー姿で
「来てくれてありがとう」と何度もお礼を伝え、「うれしくて、あっという間の時間。元気をもらいました」
と顔をほころばせた。
[2011/04/29 14:25]
▽ソース:神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004013678.shtml ▽画像:震災後初めて再会し、昼食のパンを一緒に食べる阿部さん(左)と岡田さん
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/Images/04013679.jpg