被災地の障害者施設などで救援活動に携わった福祉関係者による公開講演会が22日夜、
美浜町の日本福祉大で開かれた。同大災害ボランティアセンターは29日から10日間、学生ら
20人を宮城県へ派遣することにしており、参加予定者を含む約150人が熱心に耳を傾けた。
講師は、同大OBで名古屋市中村区の社会福祉法人やまびこ福祉会で共同作業所施設長を
務める松原伸二さん。1日から10日間、宮城県の被災障害者の支援に当たった体験をもとに、
「東日本大震災と障がいのある人たちの暮らし」と題して話した。
松原さんは「支援物資は集積されているが、個別の必要な人に必要なものを配布する手だて
が不足している」と報告、ボランティアをしようとする人に「助けになりたいという熱意は大切だが、
自分の満足と達成感を求めてはいけない。被災者のストレス、負担、迷惑にならないなどの心得
が必要だ」とアドバイスした。【三鬼治】
ソース 毎日新聞 2011年4月26日
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110426ddlk23040063000c.html