旅行業界の美女たちが仕事減で裏風俗に大量入店する一方、以前から風俗業界に従事していた
女の子たちにも変化が起こっている。新宿にあるデリヘルの店長の話。
「東北出身の女の子たちの出勤率が高くなったんです。これまで月に1〜2回程度しか働きにこなかった子が、
生理の日以外はほとんど出てくるようになりました」
理由は言うまでもない。彼女たちの大半は、実家がなんらかの形で被災しているのだ。
同店で働く女子大生の佳奈ちゃん(21)もその一人で、出身は宮城県の石巻市。
「うちは両親も親戚も無事だったけど、家が津波で流されてしまったんです。親も“これからどうすればいいのか”
って苦しんでいて…。だから、少しでも私が稼いで助けてあげたい。もちろん、仕事の内容は言えないけど…」
つまり、復興のために風俗のバイト代を仕送りしようと思い立ったのだ。
被災はしなくても風俗で稼いだ金をほぼ全額、寄付している子も少なくない。
「私は岩手の釜石市なんですよ。海沿いは津波の被害があったけど、幸い私の家は高台だったんで大丈夫でした。
そうはいっても、テレビで変わり果てた地元の姿を見たら、いてもたってもいられなくて。まだ10万円ちょっとだけど、義援金として送っています」
と言うのは、五反田のSMクラブで働く香織ちゃん(23)。思わず泣けてくる話ではあるが、
一方で奮闘する被災地出身娘を狙う悪辣な客もいるという。
「客の間でもこうした話は広まっていて、“東北出身の女の子は本番交渉に乗りやすい”といわれているんです。
確かに彼女たちのなかには両親も失って、生涯孤独の身になった子もいます。
将来への不安からいまのうちに稼ごうと考えていますから、そうした交渉にも乗ると考えているようです」(風俗記者)
さらには、こんな話もある。渋谷のギャル系デリヘルで働く真央ちゃん(21)は福島県出身なのだが…。
「お客さんに『うち、福島なんですよ』と言ったら、『いつからこっちに出てきたんだ?』と聞いてくるんです。
震災後に来ているのなら、放射能がついているんじゃないかと思われるみたいで…。哀しくなるし、憤りも覚えます」
実に許されざる差別。風俗嬢と客という関係といえど、今は彼女たちを真摯に応援し、元気づける時なのではないだろうか。
http://wjn.jp/article/detail/2386336/