リチウムイオン電池(LiB)の市場拡大を背景に、LiBを構成するLiB材料の需要も急拡大している。
調査会社の兜x士経済によると、4大部材である正極材、負極材、電解液、セパレーターの合計市場規模は2009年が2098億円、10年見込みは25%増の2612億円。
11年以降も引き続き2桁のプラス成長で推移すると予測している。
これに合わせて材料メーカーの設備投資も活発化。
従来の携帯機器向けに加え、電気自動車(EV)をはじめとするエコカーの行方が焦点となる。
15年以降にも本格化するスマートグリッドや太陽光発電、風力発電など新エネルギー用途にも期待がかかる。
LiBは高容量、高電圧、高エネルギー密度に対応し、携帯機器をはじめパワーツール、EV、産業用電源などに利用されている。
用途の8割が携帯機器とみられるが、本格的にエコカーへの搭載が始まれば逆に用途の8割がエコカーになるとの見方もある。
10年におけるLiBの世界市場は前年比17%増の8936億円。11年以降も堅調な2桁成長で推移していくと予測されている。
http://www.semicon-news.co.jp/news/htm/sn1935-j.htm#a01