県警は、昨年4月に新設した街頭犯罪を専門とする捜査部門「特捜イーグル」と「特捜イージス」の1年間の成果を発表した。
街頭のわいせつ事件や窃盗事件など計76件で85人(一部は合同捜査)を逮捕しており、
担当者は「これまでの捜査体制では対応が難しかった事件も迅速に解決できた」と強調している。
イーグルは複数の署の管轄にまたがるわいせつ、窃盗などの街頭犯罪を早く解決するため、10年4月に新設された。
県警刑事企画課によると、10年度は29件で38人を逮捕・検挙した。
このうち10年7月には、静岡市葵区で強制わいせつ容疑で元会社員の男(23)=強制わいせつ傷害罪で有罪確定=を逮捕するなどした。
同課の西本信也次席は「署員は日常の業務を抱えている。
イーグルは署の管轄にとらわれず、柔軟な捜査ができる」と話す。
イージスは、09年4月に発足した生活安全企画課の「子ども・女性対策係」が前身。10年4月に人員を増やし、名称を改めた。
10年度は盗撮や強制わいせつなど49件で49人を逮捕した。
また、写真撮影やつきまといなどの行為98件に警告を出した。
同課の佐藤光一課長は「小さなことでも警察が動いて警告を出し存在感を示す。体感治安の向上に努めたい」と話している。
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110420ddlk22040225000c.html