日本のアニメをこよなく愛する福井県大野市の米国人男性が、
世界中のアニメファンに東日本大震災の募金を呼び掛ける
ホームページ(HP)を開設した。チャリティーイベントとして
20日早朝から、インターネット番組を配信。
米国の声優らが登場し、日本アニメについて語る。
男性は大野東高の英語指導助手(ALT)グレッグ・ワーナーさん(27)
=ニュージャージー州出身、大野市陽明町3丁目。「漫画『ドラゴンボール』
を原作で読みたくて日本語を勉強し始めた」ほど熱狂的な日本の
アニメファンだ。世界中のファンが週1回情報交換するネット番組
にもレギュラー出演している。
アニメを通じて親しくなった友人ザック・ネイサンサンさん(23)ら
仲間7人と被災者のために何かできないか話し合い、米国のNGOを
通して募金できるHPを12日に開設した。
タイトルは「Anime Fans Give Back to Japan(アニメファンで
日本に恩返しをしよう)」。ファンサイトなどで協力を呼び掛け、19日
までに約65万円が集まった。
メーンイベントは20日午前7時から24時間にわたり、HPの中で
動画と音声を公開するチャリティー番組。グレッグさん、ザックさんら
5人と企画の趣旨に賛同したアメリカの人気声優21人が生出演する。
人気漫画「ワンピース」「BLEACH」「NARUTO」「新世紀エヴァンゲリオン」
などの吹き替えをした声優たちが、作品や日本に対する思いを紹介し、
寄付を呼び掛ける。ファンの質問に答えるコーナーや日本人も楽しめる
ように日本語訳を同時配信する準備もしている。
グレッグさんは「世界中の日本アニメファンも応援しているということを
伝えたい。アニメから人としていろんなことを学んだ。今度は僕らが
支えたい」と話している。
ホームページはhttp://helpjapan.onepiecepodcast.com/
****2011年3月19日午後8時23分 福井新聞****
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/earthquake/27001.html