幼い男女からの電話相談に耳を傾ける。無防備な性交渉による性感染症(STD)の不安だけではない。
暴行や親からの虐待などの性被害にさいなまれる子どもの叫びがいかに切実か。「最も無関心なのは
親たちではないか」と「ママ」は言う。6年前から横浜市内を巡回して開いてきた親と子の性教室が12日、
青葉区で全18区の公演が完結する。しかし、ママの活動に終わりはない。
横浜市中区のNPO法人「AIDSネットワーク横浜(ANY)」の代表を務める「ママ」こと笹田克子さん(75)。
ANYは週3日、匿名の電話相談を受け付けている。
同性愛者という未成年の少年。パートナーの成人男性から罵倒されたことを打ち明け、泣きだした。ママは
時間をかけて慰めながら、虐待を受けている可能性があることを伝えた。
父親からの電話もあった。10代半ばの自分の娘と性交渉を続けている。きっかけは「娘が小学生のころに
性交渉をせがんできた」。身勝手な理屈で子どもの人権が守られない状況。ママは現実の重みに向き合う。
携帯電話やインターネットの普及が、子どもの性被害を増やしていると感じている。誰にも相談できない
孤独の中で、ママにすがる子どもたち―。「親たちは本当にわが子のことを考えているのか」
「親と子のいのちと性の教室」の市内巡回を始めたのは2005年。家族ぐるみで参加してもらおうと、ひとり人形劇
「がらくた座」主宰の木島知草さんも同行し公演、手作り人形で性行為や出産を示しながらエイズ問題を教える。
参加者は決して多くないが、親子がオープンな関係に変化していることを聞き、手応えを感じる。
新たなエイズ患者は増え続けている。「わたしたちの役割はまだまだ終わらない」とママ。今後もSTD予防や
感染者支援に向けて電話相談などの活動を続けていく考えだ。
最近「心に耳を傾けて」と題する詩を書いた。若いアーティストに歌ってもらうことで、子どもたちに勇気の大切さを
伝えたいと願っている。
「誰かが呼んでいるよ/愛する人の声と仲間の声が/嗤(わら)われてもいい/叫んでごらん/思い切り叫んでごらん/
風に心を託し/もう一度歩んでほしい」
巡回教室は12日午後2時から、横浜市青葉区のもえぎ野地域ケアプラザで。無料。
****2011年3月10日 神奈川新聞****
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1103100033/ ▼画像 横浜市内18区を巡回する「親と子のいのちと性の教室」。6年を経て完結する
http://news.kanaloco.jp/common/user/news/photo/1/110310/7_131134.jpeg スレ立て依頼有り◆◆◆スレッド作成依頼スレッド◆◆◆★69匹目
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