鳥インフルエンザ:米軍三沢基地で陽性 最高警戒レベルに /青森 − 毎日新聞 2011年3月11日
◇半径10キロ、監視区域
三沢市の米軍三沢基地内で死んだ野鳥のハヤブサから10日、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出た。
これを受け、県は担当者を集めた情報連絡会議を開催した。
遺伝子検査(PCR検査)の結果待ちだが、半径10キロ以内の野鳥の警戒レベルを最高レベルの「3」に
準じた対応を取り、養鶏場の立ち入り検査など進めるなど、感染拡大に備えた対応を進めることを決めた。【****】
◇養鶏場の立ち入りも
県によると、北海道大で行う遺伝子検査の結果判明には約1週間かかるという。
県内では08年4月に十和田湖畔(十和田市)で見つかったオオハクチョウの死骸から
強毒性ウイルス(H5N1型)が検出されたが、今回見つかったハヤブサは渡り鳥ではないため、
感染経路などの解明も必要となる。
会見した自然保護課の岡田稔課長は「全国的に見つかる中、県内で発生したことは大変残念だ」と話した。
県はハヤブサが見つかった基地から半径10キロ圏内を監視区域に指定し、
野鳥の監視を強化する。区域は三沢、おいらせ、六戸の3市町にまたがる。
県担当者は10日、区域内にある27養鶏場に異常がないか電話での問い合わせ作業に追われた。
11日からは順次、区域内の農場で立ち入り調査を実施する。
昨年10、12月に防疫強化のため100羽以上を飼う県内全農場の立ち入り調査をしたが、
ブロイラーを中心に計200万羽以上が区域内で飼われているため、立ち入り調査を改めて実施し、
感染拡大に備え万全の態勢を図る。
畜産課の中村孝次課長は「野鳥を農場に侵入させないなど対応を強化したい」と話している。
県によると、昨年10月以降、全国13道府県で家畜や野鳥から強毒性ウイルスが検出されている。
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20110311ddlk02040170000c.html