日本海新聞
世界唯一の砂像常設展示 「砂の美術館」概要まとまる
2011年02月24日
「砂像のまち鳥取」をPRする鳥取市が2011年度に着工する常設の「砂の美術館」の概要がまとまった。
周辺の自然景観を取り込んだ鉄筋コンクリート造り地上2階地下1階の建物で、市は当初予算案に6億
9千万円を計上した。市は、世界唯一の砂像常設展示場として県内外へ売り出す拠点施設と位置付ける。
延べ床面積約2827平方メートルと、砂像展示スペースはこれまの約2倍で、常時15点を展示する。
外観は鳥取砂丘や日本海の波をモチーフにした切り妻屋根で、前面をガラス張りにして自然光を最大限に
取り入れた設計が特徴。古砂丘の砂を使った砂像の色合いを楽しめ、コスト面にも配慮した。
内部は1、2階を連続させた吹き抜けの構造で、2階部分には周囲に回廊式通路を設けて作品を上から
眺められる。地下部分は第1〜4期展の紹介や砂像の制作風景の映像などを見ることができる情報コーナー
で、これまで以上の滞在時間延長が見込まれる。
建設費は5億7750万円。2月議会で予算案が認められれば7月に着工し、展示室が完成する12月末から
第5期展示の砂像制作に入り、来年4月のオープンを目指す。
これまでの「砂の美術館」は屋外テントで開催されたため、天候の影響を受けやすく、鳥取砂丘周辺を巡る
団体客ツアーに組み込みにくいなどの問題点が指摘されていた。
鳥取砂丘・ジオパーク推進室は「鳥取砂丘周辺の核施設として滞在客を増やし、山陰海岸ジオパークとの
相乗効果で海外からも観光客を呼び込める魅力ある施設にしたい」としている。
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▽ソース
http://www.nnn.co.jp/news/110224/20110224002.html ▽完成予想図
http://www.nnn.co.jp/news/110224/images/IP110223TAN000285000.jpg