インターネットを通じて知り合った相手から、いかがわしい行為などを
受ける被害に遭った18歳未満の子どもは昨年、60人に上ったことが
県警のまとめで分かった。携帯電話からインターネットにアクセスして
相手と知り合うケースが多い。県警は「子どもの携帯電話の使い方に
ついて、保護者は注意してほしい」と呼び掛けている。
県警は、児童買春・ポルノ防止法違反や県青少年健全育成条例違反
事件の被害者123人に、相手と知り合った経緯を質問。半数近い60人
がインターネット経由で、携帯電話利用が58人に上った。60人の内訳は
高校生35人、中学生18人、無職7人だった。
出会い系サイトを利用した被害者は5人にとどまる一方、会員制サイトの
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用者が31人だった。
掲示板サイト11人、携帯電話の自己紹介サイト「プロフ」が9人と続いた。
こうした現状について、県警少年課は「子どもたちは、携帯電話を電話機
というより情報端末として使っている」と指摘。「出会い系サイト以外でも
犯罪に巻き込まれる可能性がある」と警告する。
県警によると、被害防止には接続できるサイトを制限する「フィルタリング」
が有効という。だが、内閣府が昨年実施した調査では、携帯電話のフィルタ
リング利用率は小学生77.6%、中学生67.1%、高校生49.3%にとどまる。
少年課は「携帯電話は周りの目が届かない状況でも使えてしまう。家庭で
正しい使い方を話し合うとともに、きちんとフィルタリングを利用してほしい」
と訴えている。
****2011/02/20 17:33 【河北新報】****
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110220t13014.htm