米人質4人殺される=海賊15人を拘束−オマーン沖
【ワシントン時事】中東のオマーン沖のアラビア海で、米国人4人の乗ったヨット「クエスト号」が海賊に乗っ取られた事件で、
米第5艦隊(司令部バーレーン)は22日、人質全員が海賊に殺害されたと発表した。海賊15人を拘束したという。
フォックス第5艦隊司令官は、交渉過程で海賊側が突然発砲したと指摘。カーニー米大統領報道官によると、オバマ大統領は
人質の身に差し迫った危険がある場合には、実力行使することを認めていた。
第5艦隊は18日にクエスト号が襲撃されたとの通報を受け、駆逐艦など4隻を派遣。500メートル以上離れて監視し、
人質解放交渉に当たった。しかし、現地時間22日午前8時ごろ、海賊が突然ヨットから駆逐艦に向けて携行式のロケット弾を発射。
直後にヨット内で銃声が聞こえた。
海軍特殊部隊がヨットに乗り込み、海賊に銃で撃たれた人質4人を発見し、救命措置を取ったが死亡を確認した。
海賊側は4人が死亡。うち2人が特殊部隊に殺害され、残り2人の死因は不明。
クエスト号にはカリフォルニア州の米国人夫妻と友人2人が乗船。2004年に世界一周の航海に出発し、伝道活動をしていた。
(2011/02/23-09:21)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011022300213