JX日鉱日石、30年間ばいじんデータねつ造
読売新聞 2月17日 13時20分配信
石油元売り大手「JX日鉱日石エネルギー」(本社・東京)の水島製油所(岡山県倉敷市)が、
少なくとも30年にわたって、大気汚染防止法などに定められた排ガス中のばいじん濃度測定を
していないにもかかわらず、実測したように装った虚偽のデータを、岡山県などに提出していたこと
がわかった。
17日、同社が県に経緯を報告した。内部調査で今月初旬、偽装報告が発覚。同社が実測
したところ、同法の基準値未満だったが、過去については不明という。
同社の発表によると、偽装報告があったのは、同製油所内にある2工場のうちのA工場。液化
石油ガス(LPG)を燃料として使用していた49施設で、目視によるばいじんの有無の確認しか
していないのに、試料を取ってばいじん濃度を実測したかのように基準内の数値を記入して、
県などに報告していた。重油を燃料とする他の施設では実測していたという。
▽読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110217-OYT1T00555.htm