食料品1年で3割高騰、「危険水準」と世銀総裁
読売新聞 2月16日14時5分配信
世界銀行は15日、高騰する食料品価格の監視報告書を発表した。
食料品価格の1月の全体指数は前年同月比で29%、2010年10月比でも15%上昇するなど、
食料品価格の高騰が深刻化した08年6月の水準に迫っている。電話記者会見した世銀のゼーリック
総裁は、18日からパリで開かれる主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で早急に
対策を協議する必要があると述べた。
ゼーリック総裁は08年に世界各地で暴動が起きたことを踏まえ、「のんびり構えている暇はない。
世界の食料品価格は危険水準に達している」と警告した。その上で、「G20で、食料品問題を
最優先で議論する必要性がはっきりした」と述べた。
エジプトやチュニジアでの政権崩壊については、「食料品価格の高騰が主たる理由ではない」としながらも、
食料品価格の打撃を受けた国々で政治が不安定になるとの認識を示した。
▽読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110216-OYT1T00487.htm