埼玉の農産物で、県民が食べてみたいもののランキング1位は「彩の国黒豚」、食べておいしかったものの1位は「ネギ」−。
県とJAグループさいたまが昨年10〜12月に実施した「埼玉ブランド農産物県民投票2010」で、こんな結果が出た。
各上位10位までのランキングを見ると、県民は数々の埼玉ブランド農産物に強い関心を示し、購買意欲も高いことがうかがえる。
この調査は、ブランド農産物を県民にPRするとともに、県民がどんな農産物を求めているかを把握し、今後のブランド化推進の
参考にするのが目的で、今年度で3回目。
投票は、農産物計31品目の中から「食べてみたい農産物」と「食べておいしかった農産物」を各種イベント開催時に専用用紙で
直接投票、または埼玉農産物ブログサイト「SAITAMAわっしょい!」でインターネット投票してもらったものを集計した。
今回は直接投票、ネット投票合わせて計3万3412人の投票があった。
食べてみたい農産物のトップは、深谷、入間、川越市などで、サツマイモを使った専用飼料で肥育されている「彩の国黒豚」。
さっぱりした食感で歯切れがよく、柔らかい肉が人気を集めており、前回トップの「武州和牛」を抑えて2年ぶりに1位に返り咲いた。
次いで、本庄、深谷市などを主産地とし、肉の風味、甘み、きめ細かさに定評のある「武州和牛」、川越、深谷、坂戸市で肥育され、
うまみが豊かな赤身の鶏肉「彩の国地鶏タマシャモ」−の順。また昨夏、猛暑の影響で規格外が続出した県産ブランド米
「彩のかがやき」は、県やJAなどの精力的なPRが功を奏してか、前回の6位から2ランクアップの4位に食い込んだ。
一方、食べておいしかった農産物の1位は、深谷、熊谷、吉川市などを主産地とし、平成20年度に生産量全国2位を記録した
「ネギ」で、3年連続トップ。ネギは「食べてみたい農産物」でも前回22位から今回8位にランクインしている。続いて、狭山、入間、
所沢市の県西部や秩父、児玉地域などで生産されている「狭山茶」、川越、深谷市などを主な産地とし、20年度に生産量
全国2位をマークした「ホウレンソウ」−となっている。
県経済流通課では「これらの結果をよく分析した上で、農産物の新たなブランド化の検討のほか、農家の生産・販売などを積極的に
支援していきたい」としている。
>>2以降に続きます。