マグロの缶詰め作りや地元住民宅に宿泊するなど体験型の修学旅行客を呼び込もうと、
和歌山県は8日、東京・飯田橋で首都圏の教育関係者を対象にセミナーを開催した。
近年、「観る」ことから「体験」する修学旅行を実施する学校は増えつつあり、同県でも
昨年度は20校を受け入れるなど年々増加している。
今回、セミナーでは実際に体験型修学旅行に参加した千葉県立松戸矢切高校の教諭が登場。
串本町ではイルカと一緒に泳ぐドルフィンスイミングや、水族館での飼育員体験、藍染体験などを
経験した。また日置川(ひきがわ)町では生徒98人が地元住民宅に宿泊。別れ際は住民と抱き
合って別れを惜しむ生徒の姿も見られたと言い、「それだけでも教育的効果があった」と話した。
他県でも同様の修学旅行の呼び込みはあるが、県観光交流課の大松憲司さんは「世界遺産の
熊野古道やラムサール条約登録の串本の海など、和歌山は世界レベルの自然を体験できる」と
アピールした。
▽時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=jfn&k=2011020800817