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その腕前、一体何者 パキスタンで強盗射殺容疑の米国人
2011年2月8日9時40分
【イスラマバード=五十嵐誠】パキスタンで強盗とみられるパキスタン人男性2人を射殺したとして
逮捕された米国人の素性の謎が波紋を呼んでいる。米側は大使館職員だとして釈放を要請。だが、
銃を所持していたうえに射撃の腕前が極めて高いことから特殊任務につくスパイではないかとの
臆測が出ている。
容疑者の氏名は「レイモンド・デービス」と報じられているが、米側は正確ではないとしている。
1月27日、東部ラホール市内で車を運転中、オートバイで近づいてきた2人組を射殺したとされる。
地元メディアによると、容疑者は車内から窓ガラス越しに銃を連射、2人の背中や胸などに数発ずつ
命中させた。2人の銃は発射の形跡がなく、反撃の間もなく射殺されたとみられる。その後、容疑者は
携帯電話で2人の写真を撮り、車で逃走したが近くで拘束された。
AP通信はパキスタン政府関係者の話として数日間で釈放される見通しだと報じたが、釈放されれば、
反米感情が高まる国内からは強い反発が出ることは確実だ。
身元について、パキスタンのマリク内相は、容疑者が外交旅券を所持していると明らかにした。だが、
米民間警備会社の社員との米メディア報道があるほか、米中央情報局(CIA)の要員ではないかとの指摘も出ている。
▽ソース
http://www.asahi.com/international/update/0207/TKY201102070329.html