風俗店経営会社の役員に犯歴者情報などを教えていたとして、北海道警は7日、
道警組織犯罪対策課の警部補辻本幸夫容疑者(55)を、地方公務員法違反
(守秘義務違反)容疑で、辻本容疑者から情報を受けていた札幌市中央区南7西2、
風俗店経営会社役員沢口将一容疑者(45)を同法違反(そそのかし)容疑で
それぞれ逮捕した。
道警は、辻本容疑者が沢口容疑者から金品を受け取っていなかったかについても、
詳しく調べることにしている。
沢口容疑者は昨年、違法風俗店を経営したとして、風営法違反容疑で道警に摘発され、
その際、「道警の警部補と親しくし、情報のやりとりをしていた」などと供述。
道警で捜査を開始したところ、辻本容疑者が道警のデータベースにアクセスし、
これまでに担当したことのない事件の犯歴者情報を閲覧していたことが分かった。
道警が改めて沢口容疑者に事情を聞いたところ、「辻本容疑者から他店従業員の
犯歴情報を教えてもらった」と説明。
道警は、辻本容疑者が道警のデータベースで閲覧した情報を、沢口容疑者に漏ら
していた可能性が高いと判断した。
道警によると、辻本容疑者は沢口容疑者が摘発された捜査に関与していないという。
辻本容疑者は過去に、暴力団や風俗店、薬物関係の捜査などを担当していた。
▼YOMIURI ONLINE(読売新聞) [2011年2月8日00時07分]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110208-OYT1T00009.htm