asahi.com
2011年2月2日5時1分
国内最大のツル越冬地、鹿児島県出水市の出水平野で、ツルが繁殖地のシベリアなどへ帰る
「北帰行(ほっきこう)」が1日に始まり、関係者が見守る中、第1陣が飛び立った。昨年12月以降、
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)に感染したナベヅル6羽が見つかり、1万羽を超すツルへの
感染拡大が心配されたが、これまで小康状態を保っていた。
県ツル保護会によると、1日午前10時40分ごろ、マナヅル4羽が旋回しながら高く舞い上がった
あと飛び去った。観察史上最も早かった昨季より5日遅く、平年より数日早い旅立ち。3月末ごろまで続く。
1月末には越冬地から約2キロの養鶏場で鳥インフル感染が確認された。農家の中には、早くも来季の
ツルの飛来を懸念する声がある。渋谷俊彦市長は「ツルが大量死することなく、この日を迎えられたのは
感慨深い。国はウイルスの発生源とみられるアジアの国々と連携を深め、撲滅に動いてほしい」と話した。
ソース
http://www.asahi.com/national/update/0201/SEB201102010068.html