司法試験の合格率が全国平均を下回っている静岡大学の法科大学院について文部科学省の中央教育審議会=中教審
の委員会が「改善の取り組みが進んでいるとは言い難い」とする調査結果をとりまとめました。
この調査は全国の法科大学院の質の向上について検討している中教審の委員会が行ったものです。
静岡大学法科大学院は今年度の入試の競争倍率が1.69倍と全国平均の2.75倍を下回っているほか、去年の
司法試験の合格率も16.2パーセントと全国平均の25.4パーセントを下回っています。
委員会は去年、静岡大学法科大学院について教育内容の向上の取り組みが十分に機能していないなどと指摘して
いましたが、その後の対策が進んでいるか去年9月から今月にかけて学生と面談するなどして改めて調査しました。
その結果、さまざまな改善策を検討しているものの改善が進んでいるとは言い難いと指摘しています。静岡大学法科
大学院は「指摘を深刻に受け止めている。不足している点は実効性が出るように努めたい」と話しています。
文部科学省は、来年度の入学試験の受験倍率が2倍未満にとどまった上で、司法試験の合格率が全国平均の半分未満
の状態が3年続くなどした法科大学院の交付金や補助金を削減する方針です。
▽NHKnews(02月01日 13時19分)
http://www.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033682181.html