【岡山】住民運営のタクシーが軌道に=バス撤退後、高齢者の「足」確保−岡山県倉敷市 01/29

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jiji.com

 利用客の減少で路線バスが撤退し、交通手段を失った高齢者ら−。岡山県倉敷市の一部では、
こんな事態を打開しようと住民らが始めた乗り合いタクシーが軌道に乗りだした。積極的なPRや
割引制度の導入が功を奏したといい、同市交通政策課は「行政ではなく住民主体なので関心が持たれ、
利用増加につながっているのではないか」としている。

 タクシーを運営するのはNPO「地域の公共交通を守る会」。会長の丹生朴さん(79)が住む
同市西坂地区には約650戸があるが、2005年に唯一の公共交通だった民間バスが撤退した。
最寄りのJR倉敷駅までは約10キロ。急な勾配があり、運転免許を持たない高齢者もいる。
 「お年寄りが買い物に行けなくなる」。自治会長だった丹生さんはまず、隣の総社市が委託運営していた
乗り合いタクシーに西坂の住民らも乗ることができるよう陳情、許可を得た。
 さらに08年4月、よりニーズに合わせるため、民間タクシー会社と契約して乗り合いタクシー「やまびこ号」
の運営を始めた。運賃は500円で、午前7時〜午後6時に14便が設定され、予約に応じて運行する仕組みだ。
 同年11月に運営主体となるNPOが県に承認され、NPO会員になれば運賃が割引になる制度も導入して
固定客を増やした。丹生さんが自ら地域集会などでPRした効果もあり、今年度の利用客は6000人に上る
見通しだ。(2011/01/29-14:30)

ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011012900207