インフルエンザ治療薬「タミフル」は、服用した小児患者の8%で、この薬が効かなくなる
耐性ウイルスが見つかり、同じインフルエンザ治療薬「リレンザ」よりも耐性があらわれ
やすいことが、東京大などの研究でわかった。
米国の感染症専門誌に発表した。
タミフルの耐性ウイルスは多く見つかっているが、リレンザでは報告は少ない。
タミフルの使用量が多い分、耐性が出現しやすいともみられていたが、薬の性質の違いで、
あらわれやすさに差がついている可能性がある。
東大の河岡義裕教授らは、2005〜09年、季節性インフルエンザでタミフルの治療を
受けた4〜15歳の72人と、リレンザの治療を受けた同年代の72人を調べた。
タミフルのグループは6人(8・3%)で耐性ウイルスが見つかったが、リレンザのグループ
からは見つからなかった。
▼YOMIURI ONLINE(読売新聞) [2011年1月29日12時22分]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110129-OYT1T00353.htm