【裁判】福岡の株主訴訟で18億賠償命令 魚市場の不正取引

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ネ申耳又(110320)φ ★
福岡市中央区の水産物卸売会社「福岡魚市場」の旧経営陣3人が、子会社の不正取引を見逃し
会社に損害を与えたとして、3人に賠償を求めた株主代表訴訟の判決で、福岡地裁は26日、
請求通り18億8千万円の支払いを命じた。

判決理由で岩木宰裁判長は、旧経営陣の責任について「(不正取引に)何ら具体的な対策を
とることなく、子会社や福岡魚市場の損害を拡大させた」と述べ、調査を怠った点が管理者
としての義務に違反していると指摘した。

判決によると、福岡魚市場と子会社の水産加工品販売会社「フクショク」(福岡市中央区)は
1999〜2004年ごろ、在庫を帳簿上の取引通りに動かさず売買を繰り返す「グルグル回し」
と呼ばれる循環取引を、別の3社と行った。
その結果、実際はフクショクの損失が増加したものの、業績上は福岡魚市場とフクショクに
架空の利益が計上された。

04年にフクショクの不良在庫が指摘され、調査でフクショクの多額の損失が判明。
福岡魚市場は穴埋めにフクショクに19億円余りを貸し付けた。そのうち15億5千万円は
債権放棄され、新しく貸し付けた3億3千万円も焦げ付いたことから、計18億8千万円が
回収不能となった。


▼共同通信 [2011/01/26 18:30]
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012601000641.html