NHKニュース
1月26日 19時2分
去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、経済成長が続くアジア各国からの観光客が伸びたこと
などから、あわせて861万人余りと、これまでで最も多くなりました。
日本政府観光局のまとめによりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は推計で861万2000人と、
昭和39年に今の形で統計を取り始めて以来、最も多くなりました。これは、経済成長が続くアジア各国からの
観光客が伸びたことや、羽田空港の本格的な国際化などが主な要因です。国別では、最も多かったのが韓国からの
旅行者で、およそ244万人と前の年の1.5倍余りに増えました。
次いで多かった中国の旅行者も、ビザの発給条件の緩和などで141万人となったほか、タイやシンガポール、
マレーシアなどの旅行者も、それぞれ過去最多となりました。
しかし、尖閣諸島沖の衝突事件をきっかけに中国の旅行者数が去年10月以降、前の年を下回ったことや、
円高の影響などで、去年までに年間の外国人旅行者の数を1000万人にするとした政府の目標は、達成できません
でした。観光庁の溝畑宏長官は記者会見で「目標が達成できなかったことは真摯(しんし)に受け止めるが、
中国の旧正月に当たる来月の『春節』では中国の旅行者数が回復する見通しで、今後も環境の整備を進め、
さらなる増加を目指したい」と述べました。
ソース
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110126/t10013649001000.html