日刊工業新聞 掲載日 2011年01月25日
首都大学東京の金村聖志教授らの研究グループは、負極にリチウム金属を使う電池の
実用化に向け、正極と負極を隔てるセパレーターに独自の多孔性材料を採用し、エネルギー
密度が1キログラム当たり310ワット時の二次電池を試作した。
エネルギー密度は負極にグラファイト(黒鉛)を使う従来のリチウムイオン二次電池の約2倍。
今後は正極や電池構造の改良を進め、同セパレーターを使った二次電池を電気自動車(EV)に
搭載した場合に、東京と大阪の間を1度の充電で走行できるエネルギー密度1キログラム当たり
500ワット時を目指す。
リチウムイオン二次電池の負極にリチウム金属を使えばエネルギー密度が高まる。
だが充放電を繰り返すと内部に針状の析出物「デンドライト」が発生して短絡を起こすなど性能が
劣化することが課題だった。
ソース
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110125aaas.html