【鳥インフル】ツルの里、養鶏でも鳥インフル 525万羽飼育の密集地

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1説教忍者あかんちゃうの(110320)φ ★
ツルの里、養鶏でも鳥インフル 525万羽飼育の密集地

農林水産省と鹿児島県は25日、同県出水(いずみ)市の養鶏場で採卵鶏85羽が死に、
簡易検査で9羽中8羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出た、と発表した。
遺伝子検査で高病原性と確認されれば、この養鶏場の約8600羽は殺処分される。
養鶏場は、強毒性の高病原性ウイルスに感染した野生のナベヅルが相次いで見つかった
国内最大のツル越冬地に極めて近い場所にある。

農水省や鹿児島県によると、25日午後1時半ごろ、出水市高尾野町下水流(しもずる)の採卵養鶏場から
県北薩家畜保健衛生所に大量死の連絡があった。23日に30羽、24日に30羽、25日に85羽が死んだが、
通報は25日が初めて。担当の獣医師が鳥インフル以外を疑ったため、報告していなかったという。
農水省は「23日の段階で通報して欲しかった」としている。

県などによると、この養鶏場から半径10キロ内は162農場が計約525万羽を飼育する密集地帯。
約2キロ北西にツル越冬地もある。農水省と県は周辺養鶏場への立ち入り検査などで異常はないか調べる。

県はこの養鶏場への出入りを制限し、半径10キロ内の農場に鶏の移動自粛を要請した。
感染が確認され次第、約8600羽を殺処分し、半径10キロ内を移動制限区域とする。

県畜産課によると、鹿児島県はブロイラー、採卵鶏の飼育羽数が計約2900万羽で全国一(09年)。
農水省の統計によると、ブロイラーの出荷羽数は全国1位で、同2位の宮崎県と合わせて全国の35%(同)を占める。
採卵鶏の飼育羽数も鹿児島県は全国4位(同)。国内の養鶏場では今季、昨年11月に島根県安来市、
今月に宮崎市と宮崎県新富町で高病原性鳥インフルが発生。
さらに出水市ではツル越冬地で強毒性の高病原性ウイルス(H5N1亜型)がナベヅル6羽から確認され、
県内屈指の養鶏地帯では危機感が募っていた。

鹿児島県の伊藤祐一郎知事は25日夕、県庁での対策会議で「地域経済に重大な影響が懸念される。
全力を挙げて拡大を阻止したい」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0125/TKY201101250327.html