北朝鮮の労働党組織指導部の第一副部長の朴・ジョンスン氏(82)が、22日死亡した。
朝鮮中央通信が伝えた。死因は「不治の病(肺癌)」だとしている。
金正日総書記が23日、哀悼の意を表して花輪を送ったことが報じられた。
朴・ジョンスン氏は昨年9月に開催された第3次党代表者会で組織指導部の第一副部長に就任したばかりだった。
組織指導部は北朝鮮の党・軍・政の主要部署を総括する権力の中核部署である。
その実質的トップである第一副部長が、この9か月間で立て続けに死亡している。
まず昨年4月に李・ヨンチョル氏が突発的な心臓麻痺で死亡。その2か月後には後任の李・ジェガン氏が交通事故で死亡している。
この度死亡した朴・ジョンスン氏は、第一副部長に任命されてまだ4か月しか経っておらず、
末期癌患者を党中枢の幹部に任命するとは考えにくいことから、彼の死因は肺癌とは別にある可能性がある。
また前任の李・ジェガン氏は、金総書記の妹の夫で、
実質的な政権ナンバー2の張成沢(チャン・ソンテク)氏のライバルだったといわれる。
相次ぐ組織指導部トップの死亡は、北朝鮮権力中枢部の権力闘争が関係しているのではないかという見方が、
韓国の北朝鮮専門家の間で提起されている。
ソース:アジアプレス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000000-asiap-int