「開業医の既得権のため意図的に?」 レジデントから抗議殺到
医師がレジデント(専攻医)4年の課程を終え、専攻科目での開業・就職のための登竜門とされる
「専門医考試(国家試験)」で、小児青少年科の合格率が57%にとどまるという前代未聞の事態が起こった。
試験問題を担当する小児科学会、医師協会が試験の難易度調整に失敗した結果とされているが、
これにより今年新たに医療現場に派遣される小児青少年科の専門医の数が、例年の半分程度に減少する
見込みだ。
大韓医師協会が20日に発表した第54回専門医考試の1次試験合格率によると、小児青少年科は受験者197人
のうち112人が合格し、合格率は56.9%となった。不合格者は来年再び試験を受けなければならない。
通常90%台の合格率を維持している専門医考試で、合格率が50%台というのは異例のことだ。
今年の専門医考試験全体では1次試験の合格率が92.8%で、産婦人科、神経外科、胸部外科、皮膚科など
九つの専攻科では、受験者全員が1次試験に合格した。
小児科学会の事務室には不合格となったレジデントからの抗議が殺到し、受験者らは「開業医の既得権を
維持するため、意図的に新規専門医を大幅に減らした」と不満をあらわにした。
ソウル・江南地区の大学病院二所属する小児青少年科のレジデントAさんは「先輩後輩が少なく、
連日当直をしながら勉強したのに、レジデントを使うだけ使って、話にならないような試験問題で不合格にした」
と訴えた。
また別のレジデントBさんは「学会に対し難易度調整に失敗した責任を問うため、受験者全員が2次試験を
受けないようにボイコットしようという話も出ている」と語った。
これに対し、医師協会の関係者は「医師の数を減らすためなら、最初からレジデントを募集する段階で
減らしている」と話した。難易度調整の失敗が原因と指摘される中、この関係者は、試験の結果が覆される
可能性はないと述べた。
ソース
http://www.chosunonline.com/news/20110123000003