“移設切り離し沖縄振興を”
1月21日 21時50分
沖縄・北方担当大臣を兼務する枝野官房長官は、沖縄県の仲井真知事と
会談したあと、記者団に対し、アメリカ軍普天間基地の移設問題とは
切り離して沖縄の振興と基地負担の軽減を進めていく考えを示しました。
沖縄・北方担当大臣を兼務する枝野官房長官は、就任後、初めて、21日、
沖縄県を訪問し、仲井真知事と会談しました。この中で枝野長官は
「沖縄の振興と基地負担の軽減という課題は内閣挙げて取り組んで
いかなければならないという思いから、官房長官と沖縄担当大臣を
兼務する体制を取った。
今後も、さまざまな形で話を聞きながら、沖縄の振興と基地負担の
軽減を実感してもらえるよう努力していきたい」と述べました。
これに対し、仲井真知事は、アメリカ軍普天間基地の移設問題について、
「去年の知事選挙で、普天間基地の県外移設を公約に掲げて当選をした。
ぜひ、この方向で取り組んでいただきたい」と述べ、名護市へ移設するとした
日米合意を見直すよう求めました。
会談のあと、枝野長官は記者団に対し、「日米合意を履行するという
内閣の方針は、しっかり進めていかなければならないが、県外移設を
求める思いが知事らにあることを心に刻んで仕事に当たっていきたい。
沖縄の振興と基地負担の軽減は、普天間基地の移設問題と
リンクするものではなく、しっかり進めていきたい」と述べました。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110121/t10013559701000.html