政府の行政刷新会議が設置した規制・制度改革分科会の作業部会は20日、農協の改革案を公表した。
農産物の販売などを担う農業関係事業の赤字を
信用(金融)・共済(保険)事業の利益で補填(ほてん)する収益構造を見直すことが柱。
農業事業の自立を進めて農家への支援機能を高め、貿易自由化に備えた農業の競争力を強化するのが狙い。
当初検討した「信用・共済事業の分離」は撤回した。
同分科会は26日に報告書案をまとめ、関係省庁で調整した上で3月に政府の方針を決める。
改革案は信用・共済事業への依存が農家への支援意欲の希薄化につながっていると分析。
農協の収益構造について「信用・共済事業部門から農業関係事業部門への補てん額の段階的な縮減」を求めた。
また、経営者の外部登用も提言している。
信用・共済事業の分離には与党や農林水産省が反発していた。
ソース:時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011012100013