“野鳥の監視”都道府県に通知
1月19日 4時25分
野鳥の鳥インフルエンザへの感染が各地で相次いでいることを受けて、
環境省は、鳥が移動する春先にかけて感染が広がらないよう監視が
特に必要な野鳥の種類や監視方法をまとめ、各都道府県に通知しました。
野鳥の鳥インフルエンザへの感染は、ツルの越冬地がある鹿児島県や
鳥取県など、各地で相次いでいますが、数が多く、移動する野鳥の
感染拡大を防ぐのは難しく、より具体的な対応策を示す必要性が
指摘されていました。これを受けて、環境省は専門家の意見を
踏まえた具体的な野鳥の監視方法をまとめ、各都道府県に
通知しました。通知では、より重点的な監視が必要な野鳥として、
衰弱が確認しやすいハクチョウやガンといった大型の渡り鳥や、
感染して死んだ他の鳥を食べるカラスやワシ、タカを挙げています。
また、出水市のツルのように密集して生息したり、エサやりによって
野鳥どうしが接触したりする可能性が高い場合も重点的に監視する
よう呼びかけています。さらに、鳥取県で住宅のベランダで
見つかったコハクチョウから毒性の強いウイルスが検出された
ことから、野鳥が少ない住宅地なども監視の対象とし、住民からの
通報を求める必要があるとしています。環境省は、鳥が移動する
春先まで警戒を続けるよう各都道府県に求めています。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110119/k10013486361000.html