【企業】2010年の海外企業へのM&A、24%増…一方中国は日本買い加速

２０１０年の日本企業による海外企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）が、前年比
２４．１％増の３７１件となったことが４日、Ｍ＆Ａ助言会社レコフの調査で分かった。
潤沢な資金を持つ日本企業が、円高を追い風に成長機会を求めてアジアでの
Ｍ＆Ａを加速した。一方、中国による日本企業の買収も目立っている。

日本企業の対外Ｍ＆Ａ件数のうち、対アジア企業が４割近くを占め、
特に中国は４７件と米国に次いで多かった。海外企業へのＭ＆Ａに
使った金額は２６．８％増の３兆６６５２億円に拡大。個別案件では、
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループによる英銀大手ロイヤル・バンク・
オブ・スコットランド（ＲＢＳ）の部門買収が最大で、約５０００億円だった。

一方、海外企業による日本企業のＭ＆Ａは３．６％増の１４３件。
うち中国企業によるＭ＆Ａは４２．３％増の３７件に達し、
３５件の米を抜いて初めて首位に立った。

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011010400876