公立邑智病院(島根県邑南町中野)は、2009年7月から不在になっていた
外科の常勤医を確保した。来年4月に着任し、中止していた開腹手術などを
約2年ぶりに再開する予定。
関西地方の救急病院に勤める58歳の男性医師。中山間地域の医療崩壊を憂慮し、
外科医不在の邑智病院を志望したという。
着任後は、同病院で虫垂炎やヘルニアなどの開腹手術を再開。外科の支援により、
内科医による内視鏡を使った胃腸ポリープ切除なども可能になる。
同病院は09年7月以降も、石原晋院長や産婦人科などの医師、非常勤外科医により
外科外来を継続。救急告示も維持してきたが、開腹手術が必要な患者は浜田市など
への転送を強いられていた。
石原院長は「医師が7人にまで減り疲弊しているだけに、外科医1人が加われば
負担が軽減でき、救急告示を続ける上でも大きい」と話している。
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201012230162.html