イギリス政府の文化・メディア・スポーツ省は現地時間7日、多額
の負債を抱えるイングランドのクラブについて調査を行ない、クラブ
経営における「戦略的介入」について検討することを明らかにした。
ロイター通信が報じている。
マンチェスターUやリヴァプールといったビッグクラブでさえ多額
の負債を抱え、一部のクラブは破産の危機と闘っている現状にある
イングランドサッカー界。政府の文化・メディア・スポーツ省は、
マンUやリヴァプールのような人気クラブだけでなく、現行体制に
国中のサポーターが苦しんでいることを懸念している。
調査委員会は「決定過程におけるサポーターの関与を強化し、現行
体制が適切かどうかを検討することが目標」と発表。サポーターに
よる共同経営を推進する法改正や、クラブ経営に関する戦略的政府
介入についても検討するという。2011年に入ってからは、サッカー
クラブと他の商業組織の扱いが異なるのは正しいか、負債が大き過
ぎないかなどを調査する予定とのこと。
委員会のジョン・ウィッティングデイル委員長は、「ファンやクラブ
自体など、幅広い関係者からヒアリングしたい」とコメント。プレ
ミアリーグは「こういった類の調査を行なうことの重要性を、プレ
ミアリーグはずっと認識してきた」と、調査を歓迎する意向を表し
ている。また、 FA(イングランドサッカー協会)も広報を通じて、
「サッカーに関する重要な問題を幅広く扱う調査委員会に注視し、
我々も参加する」と、調査に協力する姿勢を示した。
http://topics.jp.msn.com/sports/football/article.aspx?articleid=464693