長崎県警に逮捕され、窃盗罪で公判中の住所不定、無職鈴木友也被告(39)が、
街並みの写真をインターネットで提供する米ネット検索大手グーグルのサービス
「ストリートビュー」を使い、下見をしたと供述したことが1日、分かった。
県警によると、鈴木被告は6月に岡山県倉敷市の衣料品店などに侵入し、現金約25万円を
盗んだとされる。この際、事前に漫画喫茶で「ストリートビュー」を利用し、
店舗の外観や通りの様子を確認したという。
県警は鈴木被告について、09年10月から10年9月にかけて、東京や長崎、
福岡、山口など13都府県の店舗で108件、総額600万円相当の窃盗を裏付けたとしている。
「ストリートビュー」は、グーグルがインターネット上の地図情報サービス「グーグル・マップ」の
一つの機能として提供しており、地図上で指定した場所の風景を360度のパノラマ写真で
見ることができる。07年に米国でサービスが開始され、日本でも08年8月から
札幌、東京、京都、大阪など都市部を対象に始めた。専用車両で町中をくまなく
走り回って、風景写真を撮影しており、住居の外観がはっきり分かることなどから
「プライバシーの侵害ではないか」との批判もある。
グーグル日本法人の広報担当者は「写真は公道から撮影し、現地に行けば誰でも見られる。
サービスをどう使うかはユーザー次第だ」としている。
*+*+ Sponichi Annex 2010/12/02[06:26:04] +*+*
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/12/02/13.html