「出番です看板娘、競馬場を元気に」―。笠松競馬所属のラブミーチャンが26日、地元で開催される北陸・
東海・近畿・中国交流レース「第6回笠松グランプリ」(1400メートル、午後3時発走)に出走する。競馬場を
取り巻く経済的環境が厳しさを増す中、馬券販売アップにはスターホースの存在が欠かせない。人気、実力
ともに頼もしい「アイドル」の復活が待たれる。
ラブミーチャンは3歳牝馬で、華麗な逃げが持ち味。昨年12月に全日本2歳優駿(G1)で優勝。地方競馬の
2009年度代表馬に輝いた。今年3月、中央競馬の桜花賞を目指したが、芝コースでは上位に食い込めず、
北海道遠征後の夏場は放牧に出され、10月中旬に地元・笠松に帰ってきた。
本年度は中央、地方ともに「競馬不況」で笠松競馬も今月12日までの馬券発売額は前年度比91.5%。レース
賞金や騎手手当が大幅カットされる可能性があり、経営改善とともに魅力あるレース編成が急務となっていた。
笠松グランプリでは浜口楠彦騎手が騎乗するラブミーチャンと地元最強の6歳牡馬・マルヨフェニックスの夢の
対決が実現。金沢、名古屋、兵庫を含め豪華メンバー計10頭が出走を予定している。
2月のゴールドジュニア以来、笠松では9カ月ぶりのレースとなるラブミーチャン。得意のダートコース(1着
7回、3着1回)で復活の快走を見せ、笠松競馬活性化につながる起爆剤となるか。経営改善に取り組む競馬場
関係者や全国のファンが注目している。26日の地方競馬開催は、関東以外では笠松だけで、場外やインター
ネットを含め、馬券の大幅な販売増が期待できる。
ソース
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20101125/201011250924_12250.shtml