建築研究所が開発途上国から受け入れた地震工学研修生が、累計で1500人を突破した。1960年に
東京大学で開始され、2回目以降は同研究所が国際協力機構などと協力して行ってきた研修で、半世紀に
わたって96カ国から若い研究者や技術者を招き、地震学や地震工学、津波に関する技術を伝えてきたことになる。
近年は世界各国で大きな地震災害が頻発し、地震工学研修の重要性はますます高まりつつある。5日には
51回目の地震工学研修の開講式が行われ、中国、エルサルバドル、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど
10カ国から21人の研修生が参加。開始以来、研修生の数が累計で1502人に達した。いずれも地震や津波
被害の可能性のある開発途上国からの研修生で、今回参加した21人は1年間の研修生活を送ることになる。
帰国した修了生の多くは、母国で地震防災対策、津波防災対策などの専門家として、災害軽減のために
活躍しているという。半世紀にわたり継続してきた研修は、地震国である日本の重要な国際貢献といえそうだ。
ソース: 日刊建設工業新聞
http://www.decn.co.jp/decn/modules/dailynews/news.php/?storyid=201010080106001 ご参考: 独立行政法人 建築研究所
http://www.kenken.go.jp/ ※依頼があり立てました。