6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型を紹介する特別展(東北大主催、河北新報社共催)が
3日、仙台市青葉区の東北大片平キャンパス・エクステンション教育研究棟で始まった。開場前から約50人が並ぶなど、
初日から大勢の市民が訪れた。
会場には両側に2枚の太陽電池パネルを備え、円形のアンテナや筒状のサンプル採集装置などを再現した本体を展示。
搭載機器の性能を調べる試験に使われたイオンエンジンの実物もある。
理科系の教職員らによる説明もある。実物は地球に帰還する際に燃え尽きており、今回は航行時の雄姿を感じられる
貴重な機会とあって、訪れた人は写真に収めるなど熱心に見入っていた。
夏休みの自由研究で、はやぶさを題材にしたという仙台市高森東小4年の鈴木比呂君(10)は「先日も角田市でカプセル
の実物を見てきた。今日もはやぶさの姿を見られてよかった」と喜んだ。
東北大理学部2年の尾松圭太さん(20)=青葉区=は「小さくて機能もシンプルなのに、地球外の物を持ち帰って調査が
できるのはすごいと思う」と話した。
一般公開に先立ち記念式典が開かれ、井上明久総長が「大学として、今後の宇宙航空研究の発展にも協力したい」と
あいさつ。宇宙航空研究開発機構の吉川晃執行役は「はやぶさが持ち帰った試料が小惑星のものかどうかの判断は
12月ごろまでかかるが、結果を楽しみにしている」と述べた。
この日は「サイエンスカフェ・スペシャル版」も開かれ、約100人の市民が、開発や試料解析にかかわる研究者の講演に
耳を傾けた。
特別展は10日まで。午前9時〜午後6時で入場は午後5時まで。無料。連絡先は東北大広報課。
ソース: 河北新報社
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101004t13023.htm 東北初の一般公開となり、大勢の市民が見学に訪れた「はやぶさ」の実物大模型
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2010/20101004002jd.jpg ※依頼があり立てました。
2010年10月04日月曜日